エントリー

2021年02月の記事は以下のとおりです。

ゴジラ

YouTubeで見つけた名演です。

ゴジラ俳優の中島春雄さんの演技に及ばずとも素晴らしいと感じませんか。生意気を言えば、音程に配慮しアクセント以外を気を付けて少しだけそぎ落とせば、力まずに迫力が増すのではないかと思います。それから打楽器の拍と音色は難しいですね。まことに「言うは易し行うは難し」を感じます。

https://youtu.be/QtuYEM9kkco

アントニオ・ラウロ

20世紀の中南米ギター作曲家は多いですね。キューバのレオ・ブローウェル、アルゼンチンのアストル・ピアソラ、ベネズエラのアントニオ・ラウロ、ブラジルのビラ・ロボス、パラグアイのアウグスティン・バリオス

このYouTube演奏は巨匠エヴァンゲロス・アッシマコプーロスが弾くアントニオ・ラウロの作品です。

 

その他の参考ページ:中南米ピアノ音楽研究所

メトロノーム

基礎練習用のPC用メトロノームソフトを探してます。

今のところ気に入ったメトロノームソフトが見つからないので、取りあえず以下を使わせていただいてます。

http://www1.vecceed.ne.jp/~bemu/auftakt/

 

メトロノームというのは視覚的にもリズムを刻むわけですが、メトロノームの動きと音楽の発音のタイミングが難しく、演奏時に活き活きと泊を刻むことができるだけでも一流の音楽家だろうと感じるほどです。

これは、感覚の違いによって発音のタイミングが変わるという意味で、もっと言えば、田植えをするときに一歩一歩足を下ろすときのカウントと、馬に乗って身体が上下するときのカウントのタイミングが別物だということです。もちろん知っている人にとってはあたり前のことです。ゴメンナサイね。

放物線の動きから音楽芸術は生まれないわけですが、安定したこの泊の取り方を身につけるのは西洋人にとっても至難の業で、長年の沢山の経験を積み重ねるしか無いのではないかと感じてます。毎日ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートを聴き続ければ良いだけなのですがね。

騙された思ってお試しあれ。

 

余談ですがベートーベンが使っていたメトロノームは壊れていたようですね。切れやすかった彼が怒っていたそうです(笑; ですからベートベンのメトロノーム速度指定はあてにならないようです。それからテンポ・ルバートにつていはモーツアルトが記してますね。

 

PC用のメトロノームに限らず市販品も同じですが、拍の刻みで視覚と感覚にずれの少ないものを気長に探します。

ルネサンス文化

ルネサンス時代にはピアノもギターも生まれてませんでした。これらの楽器はルネサンス時代の後に来るバロック時代末期に起きた産業革命の産物と考えられます。もちろんバロック時代に一世を風靡したパイプオルガンもまだ小型の時代ですね。

 

 

ルネサンスの前は中世ですね。ヨーロッパの中世は、古代ギリシアのアルカイック期から1千250年続いた古代の後に一千年も続いたそうです。

中世時代は破壊と殺戮、疫病と迷信の混沌という坩堝の中で宗教が蔓延った時代です。そして、この中世に替わって生まれたルネサンス時代は宮廷生活の曙時代でした。

ルネサンス時代は王侯貴族による大規模な宮廷生活の前触れですから、次に来るバロック時代と異なり、個々のナイトたちが西洋の琵琶法師として、リュートのような撥弦楽器を抱えて月明かりの元で歌を謡ったり、軽業師や辻音楽師が小さな宮廷に呼ばれて腕前を披露したりという中で、ナイト社会ではパヴァーヌやメヌエットのように優雅な宮廷舞踏や、動きのある舞踏と言ってもせいぜい足を空中で入れ替えて踊る程度のガリアルドが好まれたようです。

今は中産階級の時代ですから、一般の演奏会では古典派に続くバロック音楽までは演奏されても、中産階級の時代に接していないルネサンス時代の音楽はなかなか耳にすることはありません。

 

 

ナルバエスはミランやムダーラと同じくルネサンス時代にスペインで活躍したビウエラ奏者だそうです。名作「皇帝の歌」がナルバエスの代表作です。

 

 

当時のヨーロッパで皇帝といえばハプスブルク家の神聖ローマ皇帝です。

ハプスブルク家は「結婚政策」により、ヨーロッパ内ではイギリスとフランス以外のヨーロッパ全域に領土を拡大しましたね。

ハプスブルク家がスペインを持ったのはコロンブスが東インド諸島に辿り着いた直後です。

 

羅針盤による大航海時代はハプスブルクの時代です。西は中央アメリカ、南アメリカ、北アメリカへと覇権を広げ、東は嵐の岬を周りそこを希望の岬と名付け、アフリカ大陸からアジアまで足を伸ばしてます。

ハプスブルク家フリップⅡ世の名を残したフィリピンそしてマリア・アンナの名を残したマリアナ諸島マリアナ海溝に至るまで領土を拡大し、当時世界最強の軍隊を持つ日本にまで迫ったほどです。

 

余談ですが、秀吉が国防のために朝鮮出兵したことは教科書も学校の先生も触れないようです。秀吉がフィリピンのハプスブル代官に宛てた言わば恫喝の書簡について学校の教科書に出て無いのは残念です。古事記や日本書紀から始まり、暴力革命マルクス主義や共産主義の嘘も含めて歴史の虚飾や隠蔽捏造は避けるべきだと思います。

言論統制と弾圧、無知と大衆扇動に明るい未来は無いと感じます。

 

 

さて本題ですね。

この曲は楽師ナルバエスがフィリピンの国名になったスペイン王フリップⅡ世に仕える前のことですから、スペイン王カルロスⅠ世(神聖ローマ皇帝カールⅤ世と同一人物)の時代ということになります。

 

スペインにも当時のスペイン王カルロスⅠ世(神聖ローマ皇帝カールⅤ世)の様子が偲ばれる絵画がありますが、最もその様子が見事に蘇るのがウィーンの美術史美術館所蔵カールⅤ世の肖像画でしょう。

 

文化的な気品をたたえるこの肖像の前に立つと、当時その皇帝の前で正装をしたナルバエスが御前演奏をしている姿が目に浮かぶようです。

この曲はルイス・デ・ナルバエス作曲「牛を見張れによる変奏曲( ディフェレンシアス )」です。

 YouTubeにある上記の演奏は、歴史と様式を紐解きルネサンス時代へと少しでも近付こうとする演奏スタイルです。この演奏はチャレンジ精神旺盛で、演奏スタイルが興味深く、そういう意味でも素晴らしいと思いませんか。

歴史の流れを遡り、ルネサンス時代の様子を香り高く演奏するのは、この演奏も含めて簡単なことではなく、David Munrow(デイヴィッド・マンロウ)氏のような活き活きとしたルネサンス音楽の再現は、撥弦楽器の独奏で成功した演奏を未だに聞いたことがありません。

ルネサンス時代から残るオルゴールも士掛け時計について聞いたことも読んだこともありませんから、残されたタブラチュア譜を元に古楽器や文献を頼りにして、前人未到の道を切り開くのは、それだけでも一生の仕事です。

まして単純な呪文程度の楽譜に命を吹き込むことができる音楽家は滅多に居ません。

 

 

その他、ビウエラの近代的な名演はJブリームが近代ビウエラで弾く皇帝の歌やムダーラの幻想曲が素晴らしく、また、わかりやすいのでお勧めです。個人的には演奏の方向性を超越したブリームの名演の方が好きです。

 

ルネサンス音楽の演奏様式については、先ずは入手しやすい「フルート: クヴァンツ 」「鍵盤楽器:エマヌエル・バッハ 」「ヴァイオリン:レオポルド・モーツアルト」のバロック演奏様式についての文献を読んでからルネサンス時代の記述を調べると良いと思います。

 

間違いはご指摘ください。
ありがとうございます。

高崎守弘

ギターのチューニング

スマホに「ギターのチューナーアプリ」と「メトロノームアプリ」を入れてます。

 

ウィンドウズPCには「音叉ソフト」を入れてます。
 音叉ソフト

 

10KB程度の小さなパッチファイルで、3つのfileが圧縮された「440Hz.zip」ファイルを解凍し、「440Hz.bat」ダブルクリックで直ぐに440Hzの音叉音が鳴り、設定時間を経過すると切れます。デフォルトの時間設定は5秒間です。

 

設定時間の変更は「440Hz.bat」をエディターで開き「Beep 440 5000」を「Beep 440 10000」に書き換えれば10秒間鳴り続け、10秒で窓が閉じます。


2021/4/11「音合わせ」にもギターチューニングの記事があります。

芸術、感動の共有

  • 2021/02/10 11:31
  • カテゴリー:芸術

芸術は不可解なときが多いです。以下画像は子供のような無垢の心を持ち続けたピカソの作品です。

 

ピカソが自転車のハンドルとサドルを見たときに牛の頭を想像したそうです。その牛が喧噪の中で闘牛士に突進していった牛か、カタロニアの田園風景の中で反すうしていたのかわかりません。でも、できあがった牛の頭を見ると、真っ直ぐこちらを見つめる逞しい牛に見えます。

「ある日、ぼくはサドルとハンドルを手にするとそれを重ねて雄牛の頭をこしらえる。上出来だ。でもその直後、雄牛の頭を投げ捨てなければならなくなったとする。通りか溝か、場所はともかくそれを放り出さなければならない。その時、行員が通りがかって、それを拾い、この牛の頭を使えば自転車のサドルとハンドルが作れそうだと思う。そんなことになればすばらしいだろうな。これこそ変身の力だ。」

このピカソの言葉は、思いの共有、感動の想起を語ったのだと思います。だから 「ハンドルとサドルであることが認識されないと、この彫刻は面白みのないものになってしまう」 と言ったのだと思います。

 

マチスが弟子の作品中の赤い色を見て「赤を描くならもっと綺麗な赤を」と言った言葉も理解の助けになります。

グーグル画像検索⇒マチス



アンディ・ウォーホールが日本に来たときに『イマ人を刺激する』と題して、右肩にテレビのテストパターン(カラーバー)を持ちながら「アカ、ミドリ、アオ、グンジョウイロ…キレイ」と言ったのも有名です。

http://24.media.tumblr.com/tumblr_kvteqqP0Kc1qaajkio1_500.gif

本気の映画音楽

ブログを新規に設置しました。


この投稿のタイトルは「本気の映画音楽」です。

一体どこが本気なのかが問題なのですが、より良い演奏のために一生懸命に取り組むことができるかどうかが結果を大きく左右するようです。

作曲者の指揮でウィーンフィルが演奏してます。会場は楽友協会の黄金のホールです。ウィーンフィルが楽友協会で演奏すると天下無敵です。

それから、いつも感じるのですが、指揮者と打楽器の役割は演奏の要ですね。夢と現実の狭間で自らの感性が揺れます。

 

ギターの先生をして半世紀ぐらいです。その間には難しい曲を見事に弾きこなす生徒にも恵まれました。

師弟が一丸となってある程度のレベルに達したときに芸術の壁に当たり、始めて気付いたことがあります。

楽典から始まり、音楽史と様式の把握、和声と対位法、解剖学から学ぶ関節と筋肉の動かし方、演奏時の集中力など多くの課題以前に、何が素晴らしいのか、何が芸術なのかを知らなければ、目的を失ってしまうわけです。

 最初の一歩で方向を見失ってはいけませんから、特に初心者が良い芸術に触れ、良い演奏に触れることが大切なことに気付いた次第です。

 

日本で高い山と言えば富士山であって、富士山に登っていると勘違いし間違ってボタ山に登ってはいけないと思うのです。本物を見つけるのは至難の業なのかもしれませんが、ボクは富士山を目指したいです。クリムトの絵画が好きと言う人がヒューゴー・ヴォルフは嫌いとか、シェークスピアの痛みとジョン・ダウランドの憂いがわからないというのは悲しいことだと思います。ですからボクのお弟子さんには是非とも良い音楽に触れていただきたいと切望します。

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