伝統について考える
- 2021/06/30 17:38
- カテゴリー:その他
ウィーン古典派に代表される伝統的な西洋音楽は本当に美しいです。
以下、下記の本「日本の礼儀作法」からの引用です。
「能楽の型付け、歌舞伎役者の見得を切る動作、力士の四股をを踏む動作さなどは、「型」という伝統的に決められた動作で、その型にはまった動作が実に美しい。型は先人たちが何百年も研究と改良を積み上げてきた結果であり、一人の浅はかな経験で完成できるものではない。」
ケルンテン門劇場でベートベンの第九を初演した諸先輩の方々の言葉に耳を傾けそれを真面目に受け継いだ先輩の言葉についてよく考えるべきだと思います。つい2百年前の話なのです。
ケルンテン門劇場は宮廷歌劇場(現在のウィーン国立歌劇場)がすぐ近くに建造されたときに取り壊されました。19世紀の地図で確認すると国立歌劇場裏のカフェ・モーツアルトのあたりに入り口があったようです。演奏後に指揮台の上に立ち尽くすベートベンの逸話は、グーグル「第九 初演」検索で知ることができます。
なぜルネサンスではなくバロックではなくロマン派でもないのかは、日を改めてしましょう。