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現在のギター制作の始まり

今回はギター楽器の制作史です。古典派時代に生まれたギターという楽器は、19世紀後半に入ると徐々に音楽史の表面から消え去り、スペインの民衆音楽フラメンコの中で生き続けます。

そんな中でアントニオ・トーレスが、19世紀ギターよりも一回り大きく、形状をフラメンコギターから採用した音量のある楽器を制作したのが現在のギターの原型とされてます。

上記YouTube動画で扱われている「エルナンデス・イ・アグアド」と呼ばれるギターは、マヌエル・エルナンデスとアグアド・ロドリゲスの二人によって製作された銘器です。

  • サンチャゴ・マヌエル・エルナンデス(Santiago Manuel Hernandez) の呼び名で知られるSantiago Diaz Martinez(1895トレド近郊の Valmojado~1975)
  • ビクトリアーノ・アグアド・ロドリゲス (Victoriano Aguado Rodriguez 1897Madrid~1982)

彼らは、職場だったマドリードのピアノ工房で知り合い、良き友人となったそうです。二人で工房を立ち上げた当初は家具やピアノの修理、その後ギター製作を手掛けるようになりました。

製作は、エルナンデスがギター本体の製作を受け持ち、アグアドがニス塗り、ヘッドの飾りや細工を施して、全体の点検だったそうです。

1950年にギター専門工房としてスタートしたときの1本目をNo.100として1974年最後の作品No.454まで連続して355本製作されています。もちろん、ギター専門工房を始める前からもギターを製作しており、1924年の製作番号No.1のギターから始まり、何本製作したかは定かではありませんが、全部で400本以上製作したことは確かみたいです。

また、これ以外にも工房ブランドとしてのギターもあるようです。実際、何本かサインやシリアルナンバーがないエルナンデス・イ・アグアドのラベルが貼られているギターを見たことがあります。

ちなみに、最初のシリアルナンバーNo.1と最後の No.454のギターが、茨城県八郷町のギター文化館に展示されてます。

身体が不自由だったアグアドは、晩年の1970年頃から実際の製作には携わらず、エルナンデスは、娘婿であったヘスス・ベレサール・ガルシア (Jesus Belezar Garcia 1920~1986)と一緒に製作していたようです。

おそらく、この1972年のギターも、アグアドは設計において携わったかもしれませんが、実際の製作は、エルナンデスとガルシアが行ったものだったようです。

 

以上http://home.h00.itscom.net/shiokawa/hernandezyaguado.htmlhttps://www.siccasguitars.de/shop/guitar/hernandez-y-aguado-1961/から。

wurden gute Freunde, die nach der Produktionseinstellung ihres Arbeitgebers ihr eigenes gemeinsames Unternehmen gründeten, welches sich zunächst mit der Restauration von Möbeln und Pianos beschäftigte. Eher zufällig landeten die beiden beim Gitarrenbau, als der begeisterte Amateurgitarrist Victoriano Aguado Rodriguez zwischen 1945 und 1948 zwei Gitarren zum persönlichen Vergnügen baute, die eines Tages schicksalhafter Weise den Weg zu Regino Sainz de la Maza – zu der Zeit Professor für Gitarre am Real Conservatorio in Madrid – fanden, der das Talent der Freunde erkannte und sie ermunterte, weitere Gitarren zu bauen. Als um 1948 Modesto Borreguero, der vorher in der Werkstatt des berühmten Gitarrenbauers Manuel Ramirez gearbeitet hatte, zu ihnen stieß, begannen Manuel Hernandez und Victoriano Aguado Rodriguez sich mehr und mehr auf den Gitarrenbau zu konzentrieren – mit enormem Erfolg. Bald verkauften sie Gitarren in die ganze Welt, sogar an die thailändische Königin Sirikit. Bedeutende Künstler wie John Williams, Julian Bream und Atahualpa Yupanqui spielten „HyA“-Gitarren.

以下は上記ドイツ語からの機械翻訳:

独自の合弁会社を設立し、当初は家具とピアノの修復を扱っていました。 偶然ではなく、熱狂的なアマチュアギタリストのビクトリアノアグアドロドリゲスが1945年から1948年の間に個人的な楽しみのために2本のギターを製作したとき、2人はギター製作に行き着きました。マドリッドのRealConservatorioで–友人の才能を認め、彼らにもっとギターを作るように勧めました。 有名なギターメーカーのマヌエル・ラミレスのワークショップで以前働いていたモデスト・ボレゲロが1948年頃に彼らに加わったとき、マヌエル・ヘルナンデスとビクトリアノ・アグアド・ロドリゲスはますますギター製作に集中し始め、大きな成功を収めました。 彼らはすぐに世界中でギターを販売し、タイのシリキット女王にも販売しました。 ジョン・ウィリアムズ、ジュリアン・ブリーム、アタウアルパ・ユパンキなどの重要なアーティストが「HyA」ギターを演奏しました。 

トーレス制作のギターはタレガが弾いたことでよく知られてますが、タレガの弟子であり唯一の後継者とされるリョベートもトーレスを弾き、最近はそのリョベートが弾いた3本のトーレスのうち2本目を福田進一さんが弾いてますね。


タレガにせよリョベートにせよ演奏技術が高かったので、トーレスを弾きこなすのは並大抵のことでは無いのがよくわかります。

また、Fソルが弾いたフランス19世紀を代表する制作家ラコートは、近代楽器のトーレスと比べ全く別の楽器と考えたほうが良さそうです。

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